マグネット広告・冷蔵庫マグネットの現実的な価値とは【SNSでは代替不可】
- 文斌 周
- 5月23日
- 読了時間: 3分
―― 配布数が減少する中で見直される“家庭内ツール”としての役割
※本記事は、日本の販促市場におけるマグネット広告の変化と実用性について、国内製造者としての視点から整理・紹介したものです。
近年、マグネット広告の使用数は全体的に減少傾向にあります。特に水道・住宅・修理業など、地域密着型のサービス業界では、LINE公式アカウントやウェブ広告などデジタル化が進み、かつて主流だった「冷蔵庫マグネット」が選ばれにくくなっているのが現状です※①
では、マグネットの役割は本当に“時代遅れ”なのでしょうか?実は、**SNSやLINEでは代替できない「生活接点としての強み」**が、今も確かに存在しています。

📌減少の背景:予算の集中と「ごみ化」への懸念
紙・資材のコスト上昇
デジタル広告(LINE、Google等)への予算集中
「配っても貼られないのでは?」という不安
このような背景から、従来の名刺サイズの配布型マグネットは、印刷会社や販促会社のカタログでも徐々に取り扱いが減っています※①。
✅ SNSでは届かない「家庭内の見える場所」
■ 緊急時に“スマホよりマグネットが早い”現実
水漏れ、電気トラブルなど「急ぎ」の場面で → スマホで検索するより、冷蔵庫に貼ってあるマグネットの番号に電話というケースが少なくありません
特に高齢者層では、「LINEは登録しているが、緊急時にすぐ開けない」「そもそも通知に気づかない」といった声も多く聞かれます※②。
■ 家族全体で共有できる情報手段
スマホやLINEは「1人ずつ」
マグネットは**“家族全体が見える場所”にある**=共有できる安心感
予定表やゴミ出し、病院の連絡先などを家庭全体で管理できるのは、アナログならではの強みです※③
🧩 変化するニーズ:広告から実用品へ
いま求められているのは、単なる広告物ではなく、**「使えるマグネット」**です。
商品タイプ | 特徴・利用シーン例 |
ホワイトボードマグネット | ゴミ出し・服薬管理・伝言などが書ける |
ふせん付きマグネット | お客様メモや注意事項の即時記録に便利 |
QR付きマグネット | LINE・HPへの導線を残しながら貼って使える |
大手販促サイトでも、これら実用型マグネットの掲載数・発注数が増加傾向にあります※④。

✉ まとめ:マグネットは“古い”のではなく“進化している”
マグネット広告が減っているのは事実です。しかしそれは、時代に合った使い方・デザインに“進化”していないだけかもしれません。
LINEやSNSでは補えない、「誰でも・すぐに・見える」安心感と共有性。それこそが、マグネットに再び求められている価値です。
📚出典・参考資料一覧
※①『販促会議』2023年10月号/株式会社トライ・アングル商品カタログ(2024年版)※② 総務省「令和5年 通信利用動向調査」/NHK「くらしの備え特集2022」 ※③朝日リサーチ「家庭内の情報共有調査2020」/ライオン株式会社「家事情報の掲示場所調査」 ※④ノベルティラボ、SPの達人、販促STYLE(2023〜2024年商品ページ数比較)
📌関連リンク:
▶ ふせん付きマグネット製品を見る
▶ ホワイトボードマグネット特集